初診料と再診料の計算や点数と同日2科目受診について解説

このページでは初診料と再診料の計算や点数、外来管理加算、深夜や早朝の時間外加算、同日の2科目受診について解説します。

 

病院の初診料について

治療中

病院の初診料は診療報酬点数においては基本診療料(きほん・しんりょうりょう)に区分されています。
この基本診療料とは、特別な処置をしなくても必ず請求される診療費のことになります。
基本診療料以外は特掲診療料(とっけい・しんりょうりょう)に区分されます。

 

患者としてはじめて病院の外来に訪れた時に請求されるのが「初診料亅です。初診料の診療報酬点数は282点(平成26年度)と決まっています。

 

金額に換算すると1点10円を掛けることも決まっていますので282点×10円=2,820円になります。
つまり、医療保険で3割負担に該当する方は、2,820円の3割である「850円(10円未満は四捨五入)」を支払うことになります。

 

再診料について

再診料も基本診療料に区分されます。
初診後に再び医療機関に受診すると「再診」になります。この再診は、診療所や病院のベット数により2つに分けられています。

 

1.再診料  → 診療所や200床未満の病院 72点(720円)
2.外来診察料 → 200床以上の病院 73点(730円)

 

再診料と外来診察料は何が違う

再診料と外来診察料の点数は上記の通り1点だけの違いです。
再診料は、外来管理加算とすべての特掲診療料が算定できますが、外来診察料は尿検査、糞便検査、血液検査、機能検査、創傷処置、皮膚科軟膏処置、膀胱洗浄、耳処置などは外来診療料に含まれるとされていますので算定することができないという違いがあります。

 

外来管理加算とは

入院中の患者以外の患者に対して、慢性疼痛疾患管理(まんせいとうつうしっかんかんり)並びに一定の検査、リハビリテーション、精神科専門療法、処置、手術、麻酔及び放射線治療を行わずに、懇切丁寧な問診と詳細な診察、説明を行った場合に算定できる加算のことになります。
再診料のみ52点(520円)が算定可能になっています。

診療時間外に診察を受けると自己負担が増えます

初診においても再診においても、診療時間外は基本診療費の他に加算がされますので、結果患者負担が増えることになります。
とりわけ早朝6:00~8:00と夕方18:00~夜10:00までの診察は、500円が加算されます。詳細は、以下をご覧ください。

 

初診料の計算のしかた

初診料2,820円に以下の点数が加算されます。

 

2科目:1,410円加算
内科を受診して、同日に外科も受診するというような場合が2科目になります。
例)日中の診療時間内に6歳未満が内科と耳鼻科を受診した場合は、2,820円(初診料)+1,410円(2科目)+750円(6歳未満加算)=4,980円。3割負担なら1,490円が自己負担分になります。

 

診療時間内の場合
  • 6歳以上 0点
  • 6歳未満 +75点(750円)
  • 夜間・早朝※1 +50点(500円)

 

※1 診療所のみ算定可能。早朝6:00~8:00と夕方18:00~夜10:00までの診察は夜間・早朝50点が加算されます。尚、土曜日においては正午から夜10:00までの診察は、夜間・早朝が加算されます。

 

ただし医療機関が午前中及び午後6時以降を診療時間とする場合においてはその表示する診療時間以外の時間をもって時間外として取り扱うものとしています。

 

診療時間外の場合

 

6歳以上 時間外 +85点(850円)
休日 +250点(2,500円)
深夜 +480点(4,800円)
6歳未満 時間外 +200点(2,000円)
休日 +365点(3,650円)
深夜 +695点(6,950円)

※ 深夜料金とは、夜10時から早朝6時までの間の診察をいいます。

 

※休日加算の対象となる休日とは、日曜日及び国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)第3条に規定する休日をいいいます。なお、1月2日及び3日並びに12月29日、30日及び31日は、休日として取り扱われます。

再診料の計算のしかた

再診料720円、もしくは外来診察料730円に以下の点数が加算されます。

 

2科目:36点(360円)加算

 

診療時間内の場合
  • 6歳以上 0点
  • 6歳未満 +38点(380円)
  • 夜間・早朝※1 +50点(500円)

※1 診療所のみ算定可能。早朝6:00~8:00と夕方18:00~夜10:00までの診察は夜間・早朝50点(500円)が加算されます。
尚、土曜日においては正午から夜10:00までの診察は、夜間・早朝が加算されます。

 

6歳以上 時間外 +65点(650円)
休日 +190点(1,900円)
深夜 +420点(4,200円)
6歳未満 時間外 +135点(1,350円)
休日 +260点(2,600円)
深夜 +590点(5,900円)

※ 深夜料金とは、夜10時から早朝6時までの間の診察をいいます。

以上の説明のように、日曜日や祝日にも加算料金がありますが、とりわけ平日は、祝祭日問わず夜10時以降は深夜加算が高いので自己負担は一番多くなります。

 

2科目受診について

1科目通院していて、2科目目の受診を希望するような場合、つまり、内科にかかっていて新たに眼科も受診したいという場合などでは、それぞれ別の日に受診するよりも同日のほうがお金のムダをなくすことができます。

 

というのも、内科の再診料は、720円。同日に眼科を受診という場合は、初診料の半額1,410円ですむので合わせて2,130円です。

 

一方、別の日にあらためて眼科を受診する場合は、初診になるので2,820円。内科の再診料720円と合わせると3,540円です。ですので、1,410円違ってきます。健康保険3割負担の方ですと、420円安くすむということになります。

 

また、別のケースでは、内科も眼科も初めて受診するというような場合。同日なら初診料2,820円+1,410円(2科目加算)=4,230円ですが、別の日に眼科に行かれた場合は初診ですので、2,820円になります。

 

結果、内科分2,820円と合わせると5,640円になります。上記ケース同様に1,410円、自己負担3割なら420円違ってきます。

まとめ

病院の初診料は診療報酬点数においては基本診療料(きほん・しんりょうりょう)に区分されています。
基本診療料とは、特別な処置をしなくても必ず請求される診療費をいい、基本診療料以外は特掲診療料(とっけい・しんりょうりょう)に区分されます。

 

再診料についても、初診料と同じ、基本診療料になります。

 

診療所や病院へ支払う料金には、上記の基本診療料に加え、加算という料金があります。
加算には、6歳未満が受診した場合に対しての加算と時間外や休日、あるいは深夜など時間帯での受診についての診療時間外加算があります。

 

また、1科目通院していて、2科目目の受診を希望するような場合。つまり、内科にかかっていて新たに眼科も受診したいという場合などでは、別の日に受診するよりも同日のほうが、ひとつは初診料が半額になるため、お金のムダをなくすことができます。

 

以上、「初診料と再診料の計算や点数と同日2科目受診についての解説」でした。ちょと複雑な部分もありますので、時間があるときに再度ご覧いただければ幸いです。

 

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