集中治療室(ICU)の費用(料金)はやはり高かった2015年

病院で集中治療室(ICU)に入ったときにどのくらい費用(料金)がかかるのかについて解説しています。

 

こちらの記事に掲載している中治療室(ICU)の費用(料金)については、診療報酬点数表WEB2016のA301 特定集中治療室管理料厚生労働省・.高度急性期医療についての資料を参考にまとめています。

 

集中治療室(ICU)の費用(料金)について

このページは、平成28年度における集中治療室(ICU)の費用(料金)についての説明したページです。

 

集中治療室(ICU)の費用(料金)は、診療報酬点数表の「特定集中治療室管理料」の項目から算出します。

 

計算には難しい診療報酬点数表が関係してきますが、それは後回しにしてざっと、集中治療室(ICU)の費用(料金)は、どのくらいかかるのかということですが、おおよそ一般病棟の入院料金に比べて8倍から10倍ほど高くなります。

 

ギョえーという、くらい高いでしょ。
驚きました

 

しかも特定集中治療室管理料は、基本診療料になっていますから必ず支払う料金になります。

 

たとえば、特定集中治療室管理料1に該当する病院の集中治療室(ICU)に入院すると、7日以内までは1日につき136,500円(平成28年医療報酬点数13,650点)です。8日以上14日以内は121,260円(平成28年医療報酬点数12,126点)になります。もちろん健康保険がありますからこの多くても自己負担するのは3割負担までとなりますし、高額療養費制度もありますからびっくりすることはありません。

 

でも、裏を返すと7割から9割は国保や健康保険から支払われているのですからそこを忘れてはいけないと思います。

 

では、どうやって計算するのかということですが、以下に示した集中治療室(ICU)の費用(料金)を算定するための平成28年度における診療報酬点数表から算出します。

 

特定集中治療室管理料(集中治療室)の点数(1日につき)

 

1 特定集中治療室管理料1
イ 7日以内の期間13,650点
ロ 8日以上14日以内の期間12,126点

 

2 特定集中治療室管理料2
イ 特定集中治療室管理料
( 1 ) 7日以内の期間13,650点
( 2 ) 8日以上14日以内の期間12,126点
ロ 広範囲熱傷特定集中治療管理料
( 1 ) 7日以内の期間13,650点
( 2 ) 8日以上60日以内の期間12,319点

 

3 特定集中治療室管理料3
イ 7日以内の期間9,361点
ロ 8日以上14日以内の期間7,837点

 

4 特定集中治療室管理料4
イ特定集中治療室管理料
( 1 ) 7日以内の期間9,361点
( 2 ) 8日以上14日以内の期間7,837点
ロ 広範囲熱傷特定集中治療管理料
( 1 ) 7日以内の期間9,361点
( 2 ) 8日以上60日以内の期間8,030点

 

上記点数を見ただけではよくわからいと思いますので詳細を解説いたします。
点数については、料金に換算するときは1点が10円になりますので10倍すれば料金は算出できます。

 

次に、特定集中治療室管理料1や特定集中治療室管理料2などの違いがどこにあるのかということを疑問に思ったのではないでしょうか。

 

集中治療室にも施設の基準があって、その届出基準に適合している施設によって特定集中治療室管理料1、2、3、4などに分けられているということです。

特定集中治療室管理料1に関する施設基準

たとえば、特定集中治療室管理料1に関する施設基準は、以下のようになっています。、

 

イ 特定集中治療室管理料1の施設基準
① 病院の一般病棟の治療室を単位として行うものであること。
② 当該治療室内に集中治療を行うにつき十分な医師が常時配置されていること。
③ 当該治療室における看護師の数は、常時、当該治療室の入院患者の数が二又はその端数を増すごとに一以上であること。
④ 集中治療を行うにつき十分な専用施設を有していること。
⑤ 特定集中治療室用の重症度、医療・看護必要度の基準を満たす患者を八割以上入院させる治療室であること。

 

実際には、どのような病院が該当しているかということですが、東京医科大学病院、日本大学付属板橋病院、昭和大学病院などが、特定集中治療室管理料1に該当しています。
また、特定集中治療室管理料2、3、4に基準についてもそれぞれ施設基準が指定されています。

 

ロ 特定集中治療室管理料2の施設基準
次のいずれにも該当するものであること。
① 特定集中治療室管理料1の施設基準を満たすものであること。
② 広範囲熱傷特定集中治療を行うにつき十分な体制が整備されていること。

 

ハ 特定集中治療室管理料3の施設基準
① イの①及び③を満たすものであること。
② 当該治療室内に集中治療を行うにつき必要な医師が常時配置されていること。
③ 集中治療を行うにつき必要な専用施設を有していること。
④ 特定集中治療室用の重症度、医療・看護必要度の基準を満たす患者を七割以上入院させる治療室であること。

 

ニ 特定集中治療室管理料4の施設基準
次のいずれにも該当するものであること。
① 特定集中治療室管理料3の施設基準を満たすものであること。
② 広範囲熱傷特定集中治療を行うにつき十分な体制が整備されていること。

集中治療室で治療を受ける患者の状態

ではどんな患者でも集中治療室に入院させれば病院が儲かるということで入院させればいいのかといえば、もちろんそのようなことはありません。やはり患者が次に掲げる状態で医師が特定集中治療室管理が必要であると認めた者であることが特定集中治療室管理料に算定されることになっています。

 

ア 意識障害又は昏睡
イ 急性呼吸不全又は慢性呼吸不全の急性増悪
ウ 急性心不全(心筋梗塞を含む。)
エ 急性薬物中毒
オ ショック
カ 重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病等)
キ 広範囲熱傷
ク 大手術後
ケ 救急蘇生後
コ その他外傷、破傷風等で重篤な状態

 

以上、「集中治療室(ICU)の費用(料金)はやはり高かった2016年」についての記事でした。

 

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